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映画『羊たちの沈黙』あらすじと感想、ネタバレあり

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羊たちの沈黙 あらすじと感想

最近、映画を見る前に詳細なネタバレをチェックする人が増えています。映画選びの失敗を防ぎ、時間やお金を無駄にしないためです。

本記事では、そんな方々に向けて『羊たちの沈黙』の詳細なあらすじと感想をお届けします。視聴の際の参考にしていただければと思います。また、視聴後に他の人の感想を確認したいときにも役立つ内容となっています。

目次

配信状況

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映画情報

あらすじ

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下記のあらすじと同一内容です

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アメリカ各地で若い女性ばかりを狙った猟奇的な連続誘拐殺人事件が発生していたんだ。遺体は皮を剥がれた状態で河から見つかって、犯人は「バッファロー・ビル」って呼ばれて恐れられている。FBI訓練生のクラリス・スターリングは、この難事件を解決する手がかりを得るため、ある極悪犯に接触するよう命じられる。それが、人食い連続殺人鬼にして元天才精神科医のハンニバル・レクター博士だったの。

精神病院で監禁中のレクター博士と対面したクラリス。ガラス越しに談笑する博士は一見上品だけど、その瞳の奥には尋常じゃない狂気を宿しているんだよね。最初は彼女をおちょくって相手にしなかったレクター博士だけど、クラリスのそのひたむきさに興味を持ったのか、暗号めいたヒントを一つ与えてくれる。それは、過去のある事件に関する手がかりで、クラリスは早速それを追って捜査を進めることになるんだ。クラリスはこのヒントから、レクター博士がバッファロー・ビルに関して重要な情報を握っていると直感する。こうして、極悪人レクター博士と新人捜査官クラリスの奇妙な協力関係が始まったんだ。レクター博士に対する恐怖と興味が入り混じる中、クラリスは彼から何とか真相を引き出そうとするんだ。

そんな中、新たな被害者が出てしまう。しかも今度誘拐されたのは上院議員の娘キャサリン・マーティンだったから大騒ぎ。FBIは一刻も早い事件解決を迫られ、レクター博士に取引を持ちかけるんだ。彼が捜査に協力すれば、代わりにより自由な施設へ移すという条件。まあ、これはクラリスの上司が考えた嘘っぱちの取引だったんだけどね。レクター博士は条件に乗ったふりをして犯人に関する手がかりを少しずつ話し始めるんだけど、その交換条件としてクラリスの個人的な過去について質問を投げかけてくる。

クラリスは捜査のため、幼い頃に経験した忌まわしい記憶、トラウマを明かすことになってしまう。警察官だった父が犯罪者に銃撃され亡くなってしまったこと。預けられた叔父の家が牧場で、そこで子羊達が屠殺されるのを止められなかったこと。子羊たちの悲痛な鳴き声を救えず無力だった自分――その記憶を見透かされ、クラリスは心をえぐられるんだ。未だに子羊達の悲鳴が耳から離れないらしい。レクター博士はクラリスに対して、キャサリンを救うことが出来ればその悲鳴は止むのかい?と問いかけるんだ。

レクター博士を収監している精神病院の院長チルトンは、クラリスが持ち掛けた取引が嘘であることを見破り、手柄を横取りしようとする。上院議員と本当に交渉して、事件解決に協力すればより条件のよい刑務所へ移送することを約束するんだ。だけどこの時のチルトンって横暴で、凶悪殺人犯のレクター博士にそんな態度とって大丈夫なの?って心配になっちゃうんだよね。条件を飲んだレクター博士だったんだけど、移送の最中に事件は思わぬ方向へ転ぶ。なんとレクター博士が警備の隙を突いて看守たちを惨殺し、血まみれの脱走劇を演じてしまったんだ。

レクター博士から得た断片的なヒントを頼りに、クラリスは独自に被害者たちの足取りを洗い直す。その過程で、被害者の喉から蛾の繭が発見されるんだ。この蛾は珍しい種類で、犯人にとって重要な意味があると推測されるの。そしてついに、犯人バッファロー・ビルと最初の犠牲者が知り合いだった可能性に辿り着いたんだ。クラリスはその縁を追ってある家を訪ねる。するとそこにいたのは、一見無害そう普通の男だった。でも彼の家の中に置かれた裁縫道具や、不気味な蛾の幼虫を目にした瞬間、クラリスはゾッとする。この男こそ、自分が追い求めていたバッファロー・ビル本人だと確信するんだ。

ビルも正体を悟られたと気付き、地下室へと逃げ込む。クラリスは応援を呼ぶ暇もなく、単身でその家の地下へ追いかけることに。そこには誘拐されたキャサリンが生きたまま監禁されていた。そして照明の落とされた真っ暗闇の地下室で、クラリスはビルにナイトゴーグルで狙われてしまうんだ。手探りで不利な状況の中、銃を構えたビルが静かに彼女に照準を合わせる…。その引き金が引かれる刹那、クラリスは閃光と共に反撃し、間一髪でビルを射殺することに成功したんだ。こうしてクラリスは無事キャサリンを救い出し、恐怖の連続殺人事件に終止符を打つことができたの。

事件後、クラリスは上院議員の娘を救出した功績で正式にFBI捜査官に任命され、周囲から称賛を浴びる。ところが卒業式の祝賀パーティー中、クラリスのもとに一本の電話がかかってくるんだ。受話器から聞こえてきたのは、逃亡したレクター博士の落ち着き払った声。クラリスの背筋が凍りつく中、「子羊たちの悲鳴はもう止んだかい?」と博士は問いかけてくる。クラリスはハッと息をのみ、何も言えない。レクター博士は事件解決を祝福しつつ、「古い友人を今夜のディナーに招待しているよ」と不気味にほのめかすんだ。そして電話はぷつりと途切れてしまった。「古い友人」とはおそらく、彼に恥をかかせた精神病院長チルトンのこと。電話の後、シーンは南国の街に切り替わり、変装したレクター博士が悠々とチルトンを尾行する姿が映し出されて物語は幕を閉じるんだ。

『羊たちの沈黙』は、息詰まる心理戦とスリル満点の展開が魅力のサイコスリラーの傑作!特にレクター博士の静かな狂気とクラリスの抱えるトラウマが巧みに絡み合っていて、物語の深みをぐっと増しているんだよね。人間の心に潜む闇をじわりと描いた、何度でも見返したくなる一本だよ。

感想

まずこの作品の肝となっているのは、新人捜査官クラリス・スターリングと天才殺人鬼ハンニバル・レクター博士の奇妙すぎる関係性。クラリスは猟奇犯を捕まえるため、刑務所に閉じ込められているレクター博士の知恵を借りることになるんだけど、この二人のやり取りが緊張感MAXで引き込まれるんだよ。

レクター博士はクラリスに協力する見返りとして彼女の個人的な情報を要求し、自分の興味本位でクラリスの心の傷をえぐる質問を次々投げかけてくる。クラリスも必死に食らいついて幼少期のトラウマまで語っちゃうんだけど、普通こんなのあり得ない取引だよね。FBIが猟奇殺人犯に自分の過去を暴露するとか常識外れもいいところ。でもクラリスはそうせざるを得なかったし、レクター博士も真剣に耳を傾けて彼女にヒントを与える。もうこの時点で単なる捜査協力を超えて、二人の間に不思議な絆が芽生えちゃってるように見える。これは一見捜査に何の関係もないように見えるけど、二人にとっては本当に意味のある行為だったんだと思うよ。クラリスとレクター博士の関係は本当に独特で、師弟のようでもあり、敵同士のようでもあり、何とも形容しがたいんだけど、この関係性がたまらなく良いんだよね。

レクター博士はクラリスを試すように挑発しつつ、どこか彼女を気に入っている節がある。だって隣の独房の収監者にクラリスが侮辱された時、レクター博士はすかさず彼に「罰」を与えているから。あの冷酷なレクター博士がクラリスには終始紳士的で、彼女を害そうとはしない。明らかにクラリスは特別な存在になってる。極めつけはラストの電話シーンで、レクター博士が「君が生きていてくれるおかげで世界はずっと面白い」なんてさらっと言っちゃうところ。殺人鬼にそんなこと言われるヒロイン、他に見たことないよ。正直、二人の関係は捜査官と犯罪者の枠を超えていて、形を変えたラブストーリーにさえ感じられた。もちろん直接的な恋愛感情とは違うけど、お互いに特別な存在になってるのは間違いないと思う。

アンソニー・ホプキンス演じるレクター博士の存在感が本当に凄まじいんだよね。登場シーンは全体で12分程度らしいけど、そんな短さを微塵も感じさせない圧倒的な印象を残していく。初登場のインパクトなんて一度見たら一生忘れられないレベルだし、クラリスとの対話では彼が画面に映っているだけで空気が張り詰める。穏やかな口調で知的に話すんだけど、その裏に狂気が透けて見える感じが本当に怖い。ホプキンスの静かな語り口と鋭い眼光には鳥肌が立ちっぱなしだった。瞬きをせずにジッとクラリスを見据える目力が強すぎて、画面越しでも圧倒されて息が詰まる。残忍なのに紳士的というレクター博士のキャラクターを完璧に体現したホプキンスの演技には脱帽しちゃうんだよね。

脱走シーンのホプキンスも鬼気迫る。檻の中では知的な紳士だった彼が、一転して警官たちを襲う猛獣に変貌するんだよ。クラシック音楽が流れる中、血まみれの狂気をこれでもかと見せつける残虐シーンなのに、なぜか芸術的ですらあるから恐ろしい。その後で警官の顔を剥いで変装するという狂気の所業をさらっとやってのける時も、ホプキンスの演技が上品さを失わないから背筋が凍った。善良な市民から見ればただの怪物なのに、妙にカリスマ性があって魅力的に見えてしまうのがレクター博士の怖いところだよね。普通、バッファロー・ビルみたいな猟奇殺人鬼がいたらそいつが一番の衝撃キャラになるはずだけど、この映画では完全にレクター博士が全部持ってっちゃってる。ビルも相当イカれた奴なんだけどね。それほどまでにホプキンスの存在感が圧倒的ってことだよね。

クラリス役のジョディ・フォスターもほんと素晴らしい。まずさ、何よりめちゃくちゃ美人。でもその美しさだけじゃなくて、FBI訓練生としてのひたむきさと芯の強さが滲み出てて、グッとくるんだよね。幼い頃にトラウマを抱えて、それでも前に進もうとしてる姿がもう応援したくてたまらない。レクター博士という危険すぎる存在に臆せず向き合って、バッファロー・ビルみたいな猟奇殺人鬼にまで果敢に立ち向かう。強さと弱さ、両方を絶妙に演じ分けてて、ジョディ・フォスターってやっぱ只者じゃないなって思わされたね。

ただ正直なところ、ラストのバッファロー・ビルとの直接対決のシーン、ちょっとだけ盛り上がりに欠けるというか、「あれ?終わった?」って感じがあったのも否めないんだよ。クラリスが暗闇の中でビルと対峙するシーンは緊張感たっぷりなんだけど、それまでのレクター博士との濃密な心理戦に比べるとね。レクター博士が圧倒的な知性とカリスマで画面を支配してた分、ビルの狂気はどこか凡庸に見えちゃう。もちろん、ビル自身もとんでもない凶悪殺人鬼ではあるんだけど、レクター博士に比べるとどうしてもインパクトが薄いというか、見劣りしちゃうのが本音なんだよね。もうちょっとビルとの対決に見せ場があっても良かったかもって思っちゃったかな。

『羊たちの沈黙』って、ただの猟奇事件モノじゃなくて、スリル満点の捜査劇と、人間同士の不可思議な信頼関係が同時に描かれてるのが面白いんだよね。レクター博士とクラリスの張り詰めた会話劇だけでも、何回でも見返したくなるくらい濃密だし、ホプキンスのあの怪演は中毒性さえある。知的で上品なのに、何をしでかすかわからない“本物の怪物”感が映像越しでもガンガン伝わってきて、鳥肌モノなんだ。あの空気感は文章じゃ伝えることは出来ない。興味のある人はぜひ本編であの鳥肌ものの心理戦と怪物級の演技を体感してほしいな。

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