映画『ドント・ブリーズ』あらすじ紹介と感想、ネタバレあり

映画情報

• 原題: Don’t Breathe
• 公開年: 2016年
• 製作国: アメリカ
• 監督: フェデ・アルバレス
• 主要キャスト: ジェーン・レヴィ、ディラン・ミネット

配信状況

配信状況は2024年4月29日時点のものです

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あらすじ

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デトロイトって、なんかちょっと怖いイメージあるよね。財政の破綻した街で、そんな街にロッキーっていう女の子がいたんだ。このロッキーには夢がある。ろくでなしの母親から離れて、妹と一緒にカリフォルニアで新しい生活を始めるんだって。でも、現実はなかなか厳しいもんで、彼女は生計を立てるために、ボーイフレンドのマネーと、アレックスって友達とちょっとした盗みをしてたの。そんなある日、マネーがとんでもない情報を持ってくる。盲目の退役軍人の老人が、交通事故で亡くなった娘の示談金として、ものすごい額の金を持ってるって話。これを聞いて、ロッキーはちょっとした冒険心をくすぐられて、大きな計画に乗り出すことにしたの。

で、この三人組が老人の家に忍び込む計画を実行に移したんだけど、思った以上に事態は複雑になるの。計画は完璧だったはずなんだけど、予想外のことが起きちゃった。マネーが拳銃で扉の錠を撃つと、老人が目を覚ます。そして、なんとマネーを撃ち殺しちゃうのよ。老人、盲目なのに超人的な聴覚と腕力を持ってたの。ロッキーとアレックスはビックリして隠れながら脱出しようとするんだけど、その途中で大金を発見しちゃうんだ。

そして、そのお金を持って地下室に逃げ込んだら、まさかの展開が待ってたのよ。そこには老人の娘を事故で死なせた女性、シンディが監禁されてたんだ。彼女も加わって三人で脱出しようとするんだけど、シンディは老人が放った銃弾の流れ弾で倒れてしまう。ロッキーは老人に捕まってしまって、なんと、シンディに代わって、自分の死んだ娘の身代わりに子供を産むように言われるんだよ。

アレックスもやられてしまって絶望的な状況の中、ロッキーは諦めなかったんだよね。彼女は防犯アラームを鳴らして老人の聴覚を奪って、なんとか脱出に成功するの。街を出るロッキーと妹は、ニュースで「老人宅に2人組が押し入り、老人が正当防衛で殺した」と報じられてるのを見るのよ。その老人は負傷したものの、すぐ退院するんだって。ロッキーは百万ドルを手に、夢のカリフォルニアへ向かうんだけど、その金はシンディの死を隠すための口止め料になってるんだ。

「ドント・ブリーズ」は、予測不可能な展開と緊迫感が印象的な作品。主人公ロッキーのサバイバルと最後に得た希望が、観る人を引き込む魅力になっているよ。

感想

この映画、一見シンプルなホラーかと思いきや、実はもっと深い心理描写と驚きの展開が隠されているんだ。まず、映画の基本設定からして新鮮。デトロイトの荒廃した街並みを背景に、3人の若者がお金を盗むために盲目の老人の家に忍び込むんだけど、ここからがもう予測不能。家の中で起こる出来事が、ただの強盗劇から生き残りをかけたサバイバルに変わるんだよ。

盲目の老人、彼がとにかく凄い。盲目であることを逆手に取って、聴覚や嗅覚を駆使して若者たちを追い詰める。この老人のキャラクターが、映画に深い緊張感とリアリティを与えているんだよね。彼の存在感がもう圧倒的で、画面から目が離せない。

そして、映画の中盤で明らかになる大きなツイスト。老人の家の地下室に監禁されていた女性が発見されるシーン。これがもう、衝撃的で背筋が凍るような展開なんだ。老人が彼女を監禁していた理由が明らかになると、ただの盲目の老人ではなく、より複雑なキャラクターになるんだ。

映画の音響もすごく工夫されていて、静寂と緊迫感の中で、細かい音がものすごく際立ってくる。足音や呼吸の音が、もう心臓に響くほど。このサウンドデザインが、映画の緊張感をさらに高めているんだよね。

キャラクターたちのバックグラウンドも深い。特に、盲目の老人の過去と動機。彼の行動には、ただの悪役とは違う、悲しみや絶望があることがわかる。これが彼をただのヴィランではなく、より複雑なキャラクターにしているんだ。

結末については、老人が最後に生き残るというのがまた衝撃的。この映画、ハッピーエンドでもバッドエンドでもない、なんとも言えない終わり方をしているんだ。この終わり方がまた、映画の印象を強烈にしているよね。

全体を通して、「ドント・ブリーズ」はただ怖いだけのホラー映画じゃない。観る者に深く考えさせる要素がたくさんある作品。人間の心理、倫理、生き残るための闘争など、色々なテーマが絡み合っているんだ。だからこそ、観終わった後も、頭から離れない映画なんだよね。ホラー好きはもちろん、深いストーリーを楽しむ人にもぜひオススメしたい映画だよ。