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映画『カルト』あらすじと感想、ネタバレあり

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カルト あらすじと感想

最近、映画を見る前に詳細なネタバレをチェックする人が増えています。映画選びの失敗を防ぎ、時間やお金を無駄にしないためです。

本記事では、そんな方々に向けて『カルト』の詳細なあらすじと感想をお届けします。視聴の際の参考にしていただければと思います。また、視聴後に他の人の感想を確認したいときにも役立つ内容となっています。

目次

配信状況

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映画情報

あらすじ

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下記のあらすじと同一内容です

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テレビの心霊番組の企画で、タレントのあびる優・岩佐真悠子・入来茉里の3人が、怪奇現象に悩む金田朋絵と娘の美保の母娘を取材することになるの。早速、霊能力者の雲水と共に2人が暮らす金田家を訪問する一行。タレントの3人は最初「本当に幽霊なんているの?」と半信半疑で余裕を見せていたんだけど、金田家で巻き起こる怪奇現象を目の当たりにして空気は一変。入念な準備を行った上でお祓いの儀式が始まるんだけど、一瞬の隙をついて美保が悪霊に乗り移られてしまうの。そして巻き起こる惨劇。美保はなんと愛犬を食べてしまうんだ。すかさず雲水が必死に除霊を行い、美保の体内から気味の悪いミミズ状の霊体を吐き出させることに成功。ひとまず美保は正気に戻り命に別状もなく一安心なんだけど、明らかにまだ根本的な解決には至っていない様子。雲水は今回の怪異の背後に、自分では太刀打ちできないほど強力な何かの存在を感じ取り、師匠の龍玄に助けを求めたんだよ。

雲水のSOSに応え、師匠である霊能力者・龍玄が応援に駆けつけるんだ。再度訪れた金田家からは異様な雰囲気が漂っていた。「忌まわしくて恐ろしい何かがいる」と呟く龍玄。そんな中、茉里は何かに取り憑かれたかのように急に怯え震えだすの。「もう無理」と言う茉里に「これ仕事だよ?」とあきれる優と真悠子だったんだけど、茉里は仕事を放り出して帰っちゃったんだ。物々しい雰囲気の中、雲水・龍玄の師弟コンビによるお祓いの儀式が始まるよ。立て続けに起きる怪奇現象の中、こだまする雲水・龍玄の不動明王真言と優たちの悲鳴。そしてついにヒトガタの黒い影の形をした悪霊が姿を現したんだ。龍玄たちの必死の除霊の末、なんとか悪霊を追い払った。雲水は儀式の途中で倒れこんでしまったけど、無事なんだって。これで一件落着したとホッとし、和やかなムードになるんだけどそれも一時のことだったの。後日雲水の容体が急変し、亡くなってしまう。さらに、師匠の龍玄も交通事故に遭って大怪我を負ってしまったんだ。龍玄は優たち番組スタッフを病室に呼び、金田家の悪霊がとてつもなく強大であること、この件は他の強力な霊能者に引き継ぐことを伝える。そして優たちが帰った後、例のヒトガタの黒い影が現れて龍玄はやられてしまったんだ。

頼みの綱の霊能力者コンビが次々退場し、美保は依然悪霊に取り憑かれたままという最悪の状況の中、突然新キャラが登場する。黒スーツに金髪でホスト風という謎の男、その名はネオ(仮名)!その外見もさることながら、発言もチャラくてとても霊能力者に見えない彼、実は龍玄さんからバトンを受け取った伝説の霊能力者だったんだ。優たちは半信半疑といった感じだったんだけど、ネオは真悠子に取り憑いていた悪霊をサクっと祓ってみせてその実力を証明するの。「とりあえず、家行ってみよっか?」なんてノリでネオたちは金田家へ向かう。ネオは優に秘められた予知能力を見抜き、あっさりと一連の現象の原因を突き止めてしまうんだ。実は金田家で起きていた怪異は隣人の仕掛けた呪いが原因だったの。隣人を追い出し、全ては解決した――はずだったんだけど、優は「かつてないほど悪い予感がする」という。そう、事件はまだまだ続いていたんだ。

ネオの元へ、番組を降りてから音沙汰の無かった茉里の生霊が現れる。茉里は非常に強い霊感を持っていて捕らわれて利用されているらしいんだ。さらに、金田朋絵と美保は母娘ではないことが判明するの。朋絵の所属するカルト教団が美保の記憶を操作していたんだって。美保は幼いころに何度も臨死体験をしていてあの世に近い存在になっているらしい。その美保の体を利用して、カルト教団の神様を降臨させるのが彼らの目的だったんだ。もっともネオに言わせると、神なんていっても得体のしれないただの化け物らしいんだけど。ネオはありったけの力を使い、ひとまず神の降臨を防ぐことに成功する。美保に取り憑いているものを岩佐真悠子の憑依体質を利用し彼女の体に移すことにより、美保をカルト教団の魔の手から救い出すことに成功したんだ。だけど安心したのも束の間、茉里の生霊が再び現れるんだ。カルトの神の降臨と人類の終焉を予告して茉里の生霊は消えていった。「本当の戦いは、これからだ」ネオの台詞と共に映画は幕を閉じるんだ。

『カルト』は途中までは心霊ドキュメンタリー風なんだけど、出演するタレント3人が本人役を演じてるところがリアルさもあっておもしろいんだよね。だけど、中盤以降は超常バトルありカルト教団の陰謀ありで予想外の展開が連続するかなり異色な作品。良い意味で裏切りの連続だから、普通のホラーは見飽きたという方にはオススメかもしれないよ。

感想

『カルト』は、いい意味でとんでもない珍作だよね。まず何がユニークって、有名タレントのあびる優、岩佐真悠子、入来茉里の3人が本人役で出演していること。ホラー映画なのにタレント3人が自分の名前で出てくるなんて、「心霊特番のロケに来ました」みたいなノリで、現実のバラエティ番組と地続きな感覚があってニヤニヤしちゃうんだ。本作はまさにテレビの心霊特番のノリで、3人は除霊企画のレポーターとして心霊現象に挑むことになる。この設定のおかげで普通のホラーにはない妙なリアリティと面白さが生まれてるんだよね。むしろちょっと嘘っぽいくらいのほうがリアリティが増すまである。反応やビビり方がちょっとオーバーでも「そうそう、テレビってこうだよね」で受け止めちゃう。この“受け止めやすさ”があるから、あのチープな演出群すら、意図的な味に見えてくるのが面白いところ。最初から“映画の皮をかぶったテレビ番組”として設計されてる気がする。

映像面の「チープさ」の扱いが本作のキモ。2013年って、もうCGはだいぶ洗練されてた時代だよね?ゲーム機でいうと、プレイステーション4が発売された年だよ。そこへあえて“あの感じ”で殴り込んでくる勇気。黒いもやの合成も、ウネウネした悪霊も、逆再生での異様な動きも、いわゆる「バレる作り」をそのまま押し通していて、普通なら減点対象になりそうなところを、逆にテイストとして前に出してくる。後ろ向き歩きのシーンなんて、もう「逆再生してます」って開き直ってる感じで、隠す気ゼロ。もう笑えちゃうんだけど、その可笑しさとホラー映画としての怖さが同時に成立してるそのバランス感覚に脱帽しちゃうんだよね。

個性的なキャラクター達もそうだよね。およそホラー映画には似つかわしくない個性派キャラクター達も、映画の雰囲気をぶち壊すことはない。むしろこの濃いキャラクターがしっくりくるっていう絶妙な塩梅。ネオももちろんいい味出してるんだけど、私がツボにはまったのは雲水。ザ・霊能力者っていう感じの胡散臭さ満点の見た目と「セイ!セイ!」っていう謎の掛け声、最初は完全にネタキャラかと思いきや…ちゃんと霊能力もあるっていう。普通だったらこういう心霊番組に出てくる霊媒師って「99%インチキ」なんだけど、雲水はガチでやばい霊と対峙して本気で戦ってるってところが逆に熱い。相手が悪すぎただけで、雲水も相当な能力者だと思うんだよね実際。それでいて腰が低いところも好感触。映画を見た後は思わず「セイ!セイ!」って口ずさみそうになっちゃうんだ。

そして映画の後半。ドキュメンタリー風に進んでいた映画は、主人公ネオの登場と共に急激にジャンルチェンジしちゃう。それまではあくまで心霊番組を装っていたけど、ネオのいでたちや発言は心霊番組の枠に収まらない。こんな人普通テレビにはいないよね?そもそも心霊番組に主人公とかいないし。ここからは番組じゃなくて物語なんだっていうのを視聴者は肌で感じることが出来るんだよ。次々とカルト教団の陰謀を暴き、挙句の果てには霊能力バトルが展開されて、画面のこっちも唖然としちゃう。ネオの独壇場なわけだけど、あびる優や岩佐真悠子もその予知能力や憑依体質でネオの手助けをする。彼女たちの能力って、冒頭の自己紹介の時に示唆されてるんだよね。それがうまく回収されてることに関心もするし、現実の存在の彼女たちが物語の主人公のネオと力を合わせて事件に挑んでいる光景に不思議なリアリティが生まれているんだ。

ラストはまさに賛否両論。「本当の戦いはこれからだな」というセリフで突然幕を閉じる。まるで少年漫画の打ち切りエンド。事件は解決せず、続編もない。最初は「えー!?」って肩透かしを食らった気分になるけど、考えるほどにあの終わり方以外なかった気がしてくる。『カルト』はカルト教団との戦いを描き切る映画じゃない。むしろ「チーム・ネオ」として怪異に立ち向かったあの瞬間こそがクライマックスなんだと思う。打ち切り漫画みたいなラストも、一周回って妙に深いものに感じられる。

観終わって思うのは、『カルト』は一人で深夜にじっくり怖さを味わう作品ではなく、みんなでワイワイ突っ込みながら観るのに向いているかもしれないということ。「テレビ番組感」を徹底しているからこそ、ツッコミどころ満載なのに、時折しっかり怖さが押し寄せてくる。その“笑いと恐怖の共存”がカオスな魅力を放っているんだよね。正直、万人受けする映画ではない。でもB級ホラー好きなら大満足できるはずだし、普段ホラーを観ない人でも「笑える珍作」として楽しめると思う。

『カルト』はホラー映画でありながら、心霊特番をそのまま映画化したような唯一無二の異色作。安っぽい合成、クセの強すぎるキャラ、唐突すぎるラスト――普通なら欠点になる要素を、逆に魅力に変えているのがすごいところ。「怖い映画が苦手」という人でも、このおふざけ感なら意外と楽しめるかもしれないし、B級ホラー好きにはたまらない逸品。まさに一度観たら忘れられない珍作ホラーだと思う。まだ観ていない人は、ぜひ体験してほしい。きっと「なんだこれ!?」と突っ込みながらも、最後には妙にクセになるはず。

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