最近、映画を見る前に詳細なネタバレをチェックする人が増えています。映画選びの失敗を防ぎ、時間やお金を無駄にしないためです。
本記事では、そんな方々に向けて『ファイナル・デスティネーション』の詳細なあらすじと感想をお届けします。視聴の際の参考にしていただければと思います。また、視聴後に他の人の感想を確認したいときにも役立つ内容となっています。
配信状況
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高校生のアレックスたちは、修学旅行でパリに行くことになったんだ。アレックスは飛行機に乗る前からずっと、なんだか嫌な予感がしていたの。無事に飛行機は離陸してホッとしたのも束の間、機体は激しく振動し損傷、アレックスは炎に包まれてしまう。そこでハッと目が覚めるの。どうやら飛行機の離陸直前にうたた寝をして、怖い夢を見ていたみたい。だけどね、不思議なことにそれから起きることがすべて夢の中と全く同じなんだ。予知夢ってやつ?「この飛行機は墜落するぞ!」と叫ぶアレックスは、離陸前に飛行機から降ろされちゃうの。アレックスだけじゃない。彼とケンカしたカーター、その彼女のテリー、親友のトッド、損な役回りのビリー、担任のルートン先生、クールなクレア。彼ら七人を空港に残し飛行機は飛び立つ。飽きもせずアレックスとカーターがケンカしているその時、上空で飛行機が爆発。アレックスの見た夢は現実になってしまったの。クラスメイトを失った七人は心に深い傷を負って帰途へ着いた。
墜落事故から39日後、アレックスたちは犠牲者を追悼する集会に参加していた。あれからカーターとルートン先生はアレックスを目の敵にして現実逃避していたけれど、トッドは少しずつ悲しみを乗り越え前を向いていたんだ。だけどその夜、再び嫌な予感がしたアレックスがトッドの自宅に駆け付けると、彼は洗濯ロープを首に巻き付け死んでいた。警察によると自殺らしいんだけど、アレックスにはとても信じられない。そこへクレアが現れる。彼女も胸騒ぎがしたらしいの。実は飛行機の時も感じていたんだって。アレックスの「予知」や「予感」は、彼の気のせいじゃなかったんだ。「トッドにもう一度会えばすべてが分かるかもしれない。」そう感じた二人は真相を探るため遺体安置所へと忍び込むの。そこで出会った謎の男性、ウィリアムの助言によりアレックスは真相に近づく。あの日、アレックスたち七人は航空事故で死ぬ運命だった。だけど予知によってそれを回避したの。そして今、変わってしまった運命を修正しようとする力が働いている。このままだと七人は運命通りに死んでしまうっていうのが導き出した答えだったの。
次はテリーとルートン先生が犠牲になってしまう。テリーは交通事故に遭い、ルートン先生は自宅で火災に遭ってしまった。ここでアレックスは犠牲者の順番に法則性があることに気が付くの。本来の運命で死ぬはずだった順番で死んでいく。そして次はカーターの番なんだ。生き残った四人は合流するんだけど、ヤケになったカーターが皆を乗せた車で暴走を始めちゃう。踏切の中で停車して自殺をはかるカーター。脱出した三人に説得され、ギリギリになって思いとどまるんだけど、シートベルトが外れないの。危機一髪のところでアレックスがカーターを助け出したんだけど、車と電車の接触に巻き込まれビリーが死んでしまった。だけどその結果、死の運命を回避した場合、次の人に順番が移ることが分かったんだ。
ビリーの次はアレックス。彼は一人山小屋に籠り、危険を徹底的に排除して死の運命に抗おうとしていたの。だけどそれは彼の勘違いで、本当は次はクレアの番だったんだ。落雷により千切れた電線や折れたアンテナが彼女に襲い掛かる。家中の電気がショートしてしまい、火花が飛び散る。自動車に乗って逃げ出そうとしたクレアだったんだけど、電線による感電の恐れがあって動くことが出来なくなってしまったの。漏れたガソリンに引火してしまい燃え盛る車。もう絶体絶命っていうタイミングでアレックスが現れる。「僕が死ねば君の順番はもうやって来ない。」アレックスはクレアを車から脱出させるんだけど、彼は電線により感電し、倒れてしまったんだ。
半年後―。アレックス、カーター、クレアの三人は、あの時行けなかったパリ旅行を楽しんでいた。三人で乾杯し、談笑している最中にアレックスは二人に疑問を投げかける。「二人の死の運命は僕が退けた、だけどなぜ僕は助かったんだ?」それに対してカーターは「まだお前の順番なんだろ」と冗談を言う。さらに「二週目があるかもな」だって。急に不安になったアレックスは二人を巻き込まないように一人、安全な場所に移動しようとするんだけど、間に合わなかった。死の運命が再び動き出し、落下した看板がアレックスを襲う。カーターの機転によりなんとか助かったアレックス。「次は誰の番だ?」というカーターの背後には振り子のように戻ってきた看板が迫っていた。
『ファイナル・デスティネーション』は、「死の運命」という見えない敵が迫ってくる不条理ホラー。日常に潜む偶然がドミノ倒しのように連鎖していく演出が印象的なんだよね。派手な殺人鬼は出てこないし、残酷な描写も控えめだけど、その分「いつ何が起こるかわからない」という不安感がじわじわ迫ってくる。ホラーが苦手な人にもおすすめできる、アイデア勝負の良作だよ。
感想
『ファイナル・デスティネーション』ってひとことで言うと「死の予定表を狂わせた人間を、世界がバグを修正するみたいに排除していく」っていうストーリー。黒幕が、死神とか運命とかみたいな形のないもので明確な「犯人」が画面に登場しないこところが面白いんだよね。普通のホラー映画なら、殺人鬼が斧を振り回したり、幽霊が鏡から飛び出してきたりするけど、この映画は違う。出てくるのはあくまで「偶然」や「不運」っていう目に見えない力だけで、それが積み重なって信じられないような悲劇が起きる仕組みになっているのが秀逸だよね。犯人の動機とか過去のトラウマとか、よくある面倒な設定を一切排除して、純粋に「死ぬ恐怖」だけを描いたのは素晴らしかったよ。
さらに面白いのが、ただ単に偶然死ぬだけじゃなくて、ちゃんとルールが決まっていることなんだよね。「死の順番が決まっている」とか、「自分が回避したら次の人に順番が移る」とか、この作品には死のルールが明確に存在するんだ。これがあることで、順番を変えたり、人を助けたりすることで、死のタイミングがずれる。その駆け引きが一種の心理戦になってて、次に誰が死ぬか、どうやって回避するのかを考えながら観るのも楽しいよね。ただ怖いだけじゃなくて、ゲーム的な面白さがあるんだ。
偶然にしてはちょっとやりすぎじゃない?って思っちゃうような事故も確かに多いよ。特に先生の自宅が爆発するシーンとか、そんなに都合よく偶然が連鎖しないでしょ?ってツッコミたくなるレベルだよね。偶然が偶然を呼び、最終的に悲劇が完成するまでのプロセスは、まさにピタゴラスイッチ。でも、それが嫌じゃないんだよ。これ以上やるとリアリティを失ってギャグになっちゃうっていうギリギリのラインを攻めてる。それを成立させてるバランス感覚は流石だよね。
そして、運命の介入を知らせる「風」の演出。これも地味だけど効果的だったと思う。途中その存在に気が付いてからは、これから何かヤバいことが起きるぞっていう合図になっていて、観ている方も思わず身構えちゃうよね。「あ、風が吹いたぞ……次は何だ?」みたいな。ちょっとした風の演出だけで、見ている人をドキッとさせられるのは、かなり上手い演出だよ。
そしてラスト。結局「死の運命」が一枚上手だったっていう結末は、理不尽だけど嫌いじゃない。主人公たちは必死に順番を変えたり、回避したりして、なんとか運命から逃れようとしていたけど、結局パリのカフェで看板が落ちてきてカーターが犠牲になるっていう、あの唐突で無慈悲な終わり方。でも、その容赦ない感じが逆にいいんだよね。「運命には最後の最後まで逆らえない」っていう、作品のテーマを見事に表現していたと思う。まぁ完全に「次回作あるよ」って顔してたけど、続編が気になってしまう時点で、もう映画の勝ちだよね。
クレア役のアリ・ラーターも良かったよ。派手じゃないのに存在感があって、「この子だけは助かってほしい」って思わせる説得力がある。彼女って、いわゆる「ただ綺麗なだけのヒロイン」とはちょっと違って、どこかミステリアスな魅力があるんだよね。どこか影のある雰囲気というか、強さと繊細さが絶妙にミックスされたような感じがする。特に、主人公のアレックスと一緒に運命に立ち向かっていく姿には、思わず「カッコいいなぁ」と惹き込まれたよ。
とはいえ欠点もあるんだよね。序盤のテンポがちょっと悪い。空港までの導入が長くて、座席交換だのFBIの尋問だの、肝心の“死の連鎖”が動き出すまでにもたつく印象は否めない。余計な要素を削ってもっとコンパクトにしても良かったんじゃないかな。実際、FBIの捜査パートがなくてもストーリーの本筋にはまったく影響がなかったし、あそこをカットして序盤をもう少しテンポ良く進めていたら、もっと見やすくて良かったと思う。
『ファイナル・デスティネーション』は、ただのホラーにとどまらない、じわじわくる緊張感と見えない恐怖を楽しめる作品だったね。目に見えない「死」の存在が物語全体に漂っていて、どこで何が起こるか分からないスリルがずっと続く。そのおかげで、単に驚かせるだけじゃなく、終始じわっとした不安が胸に残る。ホラーがあまり得意じゃない人でも、サスペンスやミステリーが好きなら楽しめると思うよ。
それにしても、普段の生活の中に潜む“ちょっとした危険”がこんなにも不穏に見えるようになる映画も珍しいよね。濡れた床、飛び出したコード——そんな些細なものが「死」に直結する可能性を見せつけられると、いつもの日常もちょっとだけスリリングに見えてくる。風の吹く日なんかには特にね。
続編の存在を匂わせるようなラストだったけど、この一作目だけでも十分インパクトは強烈。観るたびに新しい「危険のサイン」が見えてくるから、リピート鑑賞も意外とアリかもしれないよね。
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