当サイトではホラー映画のあらすじと感想を公開しています

映画『黒い家』あらすじと感想、ネタバレあり

当ページのリンクには広告が含まれています。
黒い家 あらすじと感想

最近、映画を見る前に詳細なネタバレをチェックする人が増えています。映画選びの失敗を防ぎ、時間やお金を無駄にしないためです。

本記事では、そんな方々に向けて『黒い家』の詳細なあらすじと感想をお届けします。視聴の際の参考にしていただければと思います。また、視聴後に他の人の感想を確認したいときにも役立つ内容となっています。

目次

配信状況

配信状況は2024年8月27日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

『着信アリ』はU-NEXTDMMTVで見放題配信されています。TSUTAYA DISCASの宅配レンタルもオススメです。

U-NEXTは、国内で最多の見放題作品数を誇る動画配信サービスであり、映画の作品数でも業界トップ。無料体験登録時には600円分のポイントが付与され、最新映画もポイント使用で楽しむことが可能です。

31日間の無料体験を是非チェックしてみてください。

\ 簡単登録!無料体験に申し込む /

各社配信サービスについての詳しい記事はこちら!

映画情報

あらすじ

あらすじを動画で見る(おすすめ!)

下記のあらすじと同一内容です

あらすじをテキストで読む

この物語の主人公は、生命保険会社で保険金の査定業務を行っている若槻さん。時にとんでもない顧客に対応しなければならないこともあって、過酷な仕事なんだよね。そんなある日、菰田幸子という女性からの問い合わせがあったの。「自殺でも保険金は下りるの?」だって。若槻は自殺を思いとどまらせようと説得するんだけど、幸子は自殺するつもりなんて全くなかったんだよね。そして後日、若槻は幸子の夫、重徳に呼び出されるんだ。菰田家を訪れた若槻が目撃したのは、菰田夫妻の息子の和也が首を吊って死んでいるという衝撃的な現場だったの。

若槻たちは和也の自殺について疑念を抱く。あまりにもタイミングが良すぎるし、若槻を自殺の証人に仕立て上げるために呼びつけたとしか思えないんだ。それにね、菰田夫妻の態度がとても不自然なの。和也の保険金の催促にやってくるんだけどね、葬式をあげるお金がないとか、他にも支払いがあるとか言ってくるの。息子を失ったのにお金の話ばっかりでおかしいよね。特に夫の重徳は挙動不審で、かつて自身の指を切断して保険金を受け取っていた「指狩り族」であることが判明するの。若槻はさらに調査を進めていく。小学校へ行って重徳の子供時代について調べたり、心理学の先生に相談したりするんだ。心理学の先生が言うには、重徳はいわゆる「サイコパス」で、もう爆発する寸前らしいの。結局、警察で和也の死は自殺と判断され保険金が降りることになったんだけど、若槻は納得がいかないんだよね。菰田夫妻にも多額の保険金が掛けられていて、次は幸子がターゲットになるかもしれないと危惧した若槻は匿名で幸子に忠告の手紙を送るんだ。だけどね、事態は若槻の想像を超えていたんだよ。

再び菰田家から保険金の請求が行われたの。今度は重徳が事故で両腕を失ったんだって。工場で一人で作業中に事故に遭ったところを幸子が発見したらしいんだ。幸子は「死亡した場合は傷害保険と死亡保険と二重にもらえるの?」って聞いてくるんだ、ヤバいよね。本当のサイコパスは重徳じゃなくて幸子だったってワケ。保険会社もさすがに今回は不正請求とみなして、契約解除の交渉人を幸子のもとに派遣するんだけど、この交渉人は逆に幸子に殺されちゃうんだ。そして次に幸子は若槻の恋人を拉致して自宅に監禁したのちに、若槻のマンションを包丁を持って襲撃したんだ。実は幸子は若槻のことをマークしていて調べ上げていたんだよね。間一髪、幸子に鉢合わせずにすんだ若槻は恋人が拉致されたことを知り、菰田家へ恋人を取り戻しに向かったの。

窓ガラスを割って菰田家へと侵入する若槻。台所からは異臭が漂っていて、拷問器具や解体道具が散らばっており、床下にはバラバラにされた遺体が見つかる。幸子はまさしく殺人鬼としかいいようがない存在だったんだ。若槻の恋人は幸子に酷い暴行を受けた形跡はあるものの、幸いにもまだ生きていた。二人が家から脱出しようとしたその時、ちょうど幸子が帰って来たんだ。若槻たちは隠れるんだけど、狭い家の中だからすぐ見つかってしまうんだよね。そしてもう絶体絶命っていうところで警察が駆けつけて幸子は逃亡、若槻と恋人は何とか助かったんだ。でもね、これで終わりじゃなかったの。執念深い幸子は若槻の会社のビルに忍び込み、包丁とボウリング玉を携えて若槻に襲い掛かるんだよ。狂気を振りまく幸子と逃げ惑う若槻。二人の戦いは熾烈を極めるんだけど、最終的に若槻が投げたボウリング玉が脳天を直撃してついに幸子は絶命するんだ。物語は、心身ともに傷つき療養中の恋人と再会した若槻が、平穏を取り戻すところで幕を閉じるよ。

『黒い家』は、人間の狂気と恐怖が凝縮されたサイコホラー映画。保険金を巡る背筋が凍るようなサスペンスが、観る者を圧倒するよ。幸子の狂気と、重徳の薄気味悪さ。その演技が見事で、二人の異常な行動から目を離すことができないんだよね。

感想

この映画が持っているあの独特な空気感って、まさに90年代末のリアルさが際立っているんだよね。90年代の終わりって、世の中がデジタル化に向かいつつも、まだアナログな部分が残っていて、その不安定さが映画全体に漂っているんだ。特に、この映画は時代背景も含めてその「不穏さ」がしっかりと映し出されているのがポイント。

例えば、今だったらスマホで簡単に調べられることも、当時はまだそれができなくて、電話やFAX、手紙なんかが重要なコミュニケーション手段だったわけで。そういうアナログな手法が、逆にじわじわとした恐怖を煽るんだよね。若槻が電話で不気味な応対を受けたり、菰田夫妻が若槻の会社にしつこく訪ねてくるシーンなんか、すごく時代を感じるけど、それが現代にはないリアルな恐怖を感じさせるんだ。

さらに、90年代末特有の社会的な不安感も映し出されている。バブル崩壊後の日本って、経済的にも精神的にも不安定な時代だったし、その影響で「見えない不安」が日常に潜んでいたんだよね。保険金詐欺や経済的な問題に絡むサスペンス要素が、この時代背景と絶妙にマッチしているからこそ、観る側にリアルな恐怖感を与えてくる。今の時代に改めて観ると、その空気感が逆に新鮮で、当時の緊張感や閉塞感を思い出させてくれる。

そして何よりも、『黒い家』自体が持つあの「どこかがおかしい」雰囲気。90年代末の映画って、今よりもキャッチーな演出が少なくて、全体的に陰鬱でじっとりした感じが強いんだよね。この映画もその例外じゃなくて、特に菰田家の異常さを描くシーンなんかは、無駄に明るくしない分、逆にその狂気が際立つ。現代の映画だったらもっと派手な演出をするだろうけど、『黒い家』はその時代特有の控えめな演出が、観る人の想像力をかき立ててくるんだ。

だから、今の時代に観ると「90年代末っぽさ」が妙にリアルに感じるし、その不安定で危うい空気感が、現代にはない独特な怖さを醸し出しているんだよね。

映画の構成が前半と後半でがらっと雰囲気が変わるところも面白い。前半はまるでサスペンス映画みたいに、謎がじわじわと明らかになっていく感じ。若槻が保険金詐欺の疑惑を抱きつつも、どこか違和感を拭えない菰田夫婦とのやり取りが続くんだけど、まだこの時点では狂気が表に出てこないんだよね。この「何かがおかしいけど、まだ見えない」という緊張感が、まるでサスペンス小説を読んでいるかのようにじわじわと展開される。

でも、後半に入ると一気にホラー要素が強まって、まさに地獄絵図のような展開になる。ここからはもう、完全にサイコパスである幸子の恐怖に支配される世界へと突入するんだよね。彼女の異常さが爆発し、若槻は命の危機にさらされる。特に、ボウリングの球を使った凶器シーンはインパクト抜群で、「こんな武器で襲いかかってくるなんて!」という不条理さが逆にリアルで怖いんだ。このスリリングな展開は、まさに殺人鬼との息詰まる攻防戦で、観ている方も手に汗握ること間違いなし​。

この二部構成の面白さは、前半で築き上げたじわじわとした不安感が、後半で一気に恐怖として噴出するところにあるんだよね。前半の静けさが後半の狂気をより引き立てていて、そのギャップが観る者に強烈なインパクトを与える。この緩急のつけ方が絶妙で、最後まで観る者を飽きさせない、まさにサスペンスとホラーが融合した傑作だと言えるんじゃないかな。

俳優の演技も本当にすごかったよね。この映画で最も強烈なキャラクターといえば、やっぱり大竹しのぶが演じる菰田幸子だよね。彼女の狂気は尋常じゃなくて、観る者を圧倒する。普段の明るい顔と、ふとした瞬間に見せる冷酷さのギャップが、本当に怖い。大竹しのぶがあの無垢な笑顔で、何の感情もなく恐ろしい行動に出る姿は、「この人、本当に何考えてるの?」って思わせるほど。彼女が身にまとう黄色の服装や、無機質な言動が、観ている側に強烈な不安感を植え付けるんだよね。

そして、西村雅彦が演じる菰田重徳も強烈なキャラクターだよね。普段は気弱で妻に従順な夫のように見えるけど、その裏では平然と自分の指を切り落として保険金を得ようとする狂気の持ち主。西村雅彦の演技は、その表面の弱々しさと、隠された異常性を見事に表現していて、見ているこちらが「こいつ、何かおかしいぞ」と気づいたときにはもう遅い。妻の狂気に引きずられるようでありながらも、彼自身もまた異常な価値観を持っているというキャラクターが、本当に不気味だった。

それから、内野聖陽が演じる主人公の若槻も見逃せない。彼のびびりっぷりがまたリアルで、まるで自分がその場にいるかのような錯覚に陥るんだよね。最初はただの真面目なサラリーマンとして、保険の仕事に忠実な若槻だけど、次第に菰田夫婦の異常さに巻き込まれていく中で、彼の恐怖がどんどんエスカレートしていく。その恐怖に怯えながらも、最終的には自分を守るために立ち向かう姿には共感を覚えるし、何よりも彼が感じる「もう逃げ場がない」という絶望感が、観客にも伝わってくるんだ。

この三人のキャラクターが揃うことで、『黒い家』はただのホラー映画に留まらず、心理的な駆け引きと狂気のぶつかり合いを描いた深い作品に仕上がっている。それぞれの役者が持つ演技力が、物語の緊張感を最大限に引き出していて、観ている側も終始ハラハラさせられるんだ。特に大竹しのぶと西村雅彦の怪演は、今でも語り継がれるレベルのインパクトを持っているよね。

コメント

コメントする

目次