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映画『オテサーネク 妄想の子供』あらすじと感想、ネタバレあり

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オテサーネク あらすじと感想

最近、映画を見る前に詳細なネタバレをチェックする人が増えています。映画選びの失敗を防ぎ、時間やお金を無駄にしないためです。

本記事では、そんな方々に向けて『オテサーネク 妄想の子供』の詳細なあらすじと感想をお届けします。『オテサーネク 妄想の子供』視聴の際の参考にしていただければと思います。また、視聴後に他の人の感想を確認したいときにも役立つ内容となっています。

目次

『オテサーネク 妄想の子供』はどこで見れる?

配信状況は2024年6月9日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

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映画情報

  • 原題: Otesánek
  • 公開年: 2001年
  • 製作国: チェコ、イギリス
  • 監督: ヤン・シュヴァンクマイエル
  • 主要キャスト: ヴェロニカ・ジルコヴァ、ヤン・ハルトゥル

あらすじ

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下記のあらすじと同一内容です

あらすじをテキストで読む

この物語は「オテサーネク」っていうチェコの民話を題材にしているんだ。ホラーク夫妻は不妊で悩んでいるの。特に奥さんのボジェナは子供が欲しくてたまらないんだけど、妊娠は絶望的でもう毎日が辛いんだよね。ある日、別荘の庭の木を引っこ抜いてたカレルは赤ちゃんに似てる切り株を見つけてね。ちょっとした思い付きで、切り株の形を整えてボジェナにプレゼントするんだ。ボジェナはすごい喜んで、その切り株を私たちの赤ちゃんって呼んでオムツ履かせたりベビーパウダー塗ったりするの。冗談じゃなくてマジでいってるみたいで、自宅で育てるっていうんだよ。焦ったカレルは、これはただの木だ!って何度も説明するんだけど、全く話が通じないんだ。結局、急に赤ちゃんが家にやってきたら誘拐と思われるから、週末だけ別荘で育児しようって説得してこの場は何とかしのいだんだよ。

それから何週間か経った頃、カレルはお隣さんにおめでとうって言われるんだよね。ボジェナから妊娠したって聞いたんだって。ボジェナは妊婦を装って出産したことにすれば、赤ちゃんを家に連れて帰っても怪しまれないと考えたらしいの。ボジェナに言い聞かせるのは無理だし、周りにもそんなこと説明できない。結局そのまま出産の時期を迎えて、ホラーク家には元気な男の子が生まれたことになってしまうんだ。ボジェナは産後入院している設定で別荘にいたんだけど、様子を見に行くと中から赤ちゃんの泣き声が聞こえてね。なんと切り株に命が宿って動いていたの。びっくりしたカレルは切り株を斧で真っ二つにしようとしたんだけど、ボジェナにとってはそれはもはや本当の自分の赤ちゃんだったんだよ。結局カレルは手を下せず、オチークと名付けた切り株を自宅のアパートに連れて帰って育てることになったんだ。

オチークって、普通の赤ちゃんみたいにミルクやおかゆなんかを食べるんだ。だけど、とても食欲旺盛でどんどん体が大きくなっていって、すぐにそれだけじゃ足りなくなるんだよね。段々と凶暴性も見せ始めて、ホラーク家の飼い猫を食べてしまう事件が起きるんだ。それ以来ホラーク夫妻はオチークのお腹を空かせてはまずいと思って大量の食べ物を与えるようになるんだけど、この頃から近所の人たちは、赤ちゃんの姿全く見ないしおかしいよね、と思い始めるんだよね。特にお隣の少女アルジュビェトカは好奇心旺盛で、彼女はオチークの正体を知ってしまうんだ。そしてアパートの管理人さんが通報したせいで児童相談所の職員が乗り込んできて、なんとオチークは人間までも食べてしまうの。そんな状況になってもまだオチークに対して異常なまでの愛情を持つボジェナだったんだけど、カレルはもうこんな化け物は手に負えないと、オチークをアパートの地下室に閉じ込めてしまうんだ。

お隣の少女アルジュビェトカは、オチークが絵本に登場するオテサーネクだと考えて調べていたの。オテサーネクは出会った人々や家畜、そしてキャベツ畑を食べつくしちゃうんだけど、怒ったキャベツ農家に鍬で切り裂かれちゃったんだって。調べているうちに愛着が湧いてきたんだろうね。アルジュビェトカは閉じ込められたオチークを発見して、家から持ってきた食料を与えてお世話をするんだ。やがて食料が用意出来なくなったアルジュビェトカはアパートの住人を食料としてオチークに与えるの、子供って残酷だよね。新たに行方不明者が出たことを知ったカレルは、電動のこぎりでオチークを処分しようとするんだけど、オチークにパパと呼ばれて手を下せなかったの。逆に食べられちゃうのが切ないんだ。そしてカレルのもとに駆け付けたボジェナまでもが…。最後はお腹を空かせたオチークが、管理人さんのキャベツ畑を荒らしてしまって、鍬を持った管理人さんがオチークの元へ向かうところで物語は幕を閉じるんだ。

『オテサーネク 妄想の子供』は、チェコの民話を現代に蘇らせた不気味で心を揺さぶるホラー映画。その独特な表現手法が見る者に強烈な印象を与えるよ。

感想

「オテサーネク 妄想の子供」は、チェコ映画らしい異色のダークファンタジーで、見た後にじわじわと心に残る不気味さが特徴だよね。この映画を観たとき、まず感じたのは、その独特な演出と登場人物たちの狂気だよ。

映画の中心にあるのは、子供を望む夫婦と彼らが作り出した木製の人形オチーク。最初はただの人形だったオチークが、いつの間にか生き物として動き出し、周りの人々を次々と食べ始める。この設定だけでもう鳥肌が立つよね。

まず印象的なのは、妻のボジェナの狂気。彼女は子供が産めないという絶望的な状況に置かれ、オチークを「息子」として受け入れるんだ。普通ならすぐに気づくような異常行動にも目を背けてしまう彼女の姿は、愛情の歪みそのものだよね。オチークが人を二人も食べた後でも育て続けようとする姿勢は、その狂気が愛情から来ていることを感じさせる。そう考えるとボジェナの行動ってそこまで非常識なものでもない気がしてくるんだよね。子供がいないことへの喪失感が、オチークという異常な存在を受け入れることで埋められるという悲劇的な展開には胸が痛むよ。

一方で、夫のカレルのキャラクターも複雑だよね。一見すると献身的な夫で、ボジェナを支えようとしているように見えるんだけど、彼の行動や言動ってどこか冷たいところもあるんだよね。他人に迷惑をかけてはいけないという常識を持っている一方で、オテサーネクの異常さに対する対処が曖昧で、結局は何もできないまま事態が悪化していく。彼がオチークに「パパ」と呼ばれて手を下せなかったシーンは特に印象的。彼の中にある父性と理性の葛藤が描かれていて、その瞬間に彼もまたボジェナと同じように、オテサーネクを「家族」として見てしまっているんだ。ちょっと意外だったよね。

さらに興味深いのは、アルジュビェトカという少女の存在。オチークにアパートの住人を食べさせようとする時に、くじ引きで誰を食料にするか決めるっていうのも、普通なら考えられないほど冷酷で残酷な行為。ホラーク夫妻が候補に入るのはまだしも、自分の両親までもリストに入れてしまうというのは驚愕だよ。だけど彼女は両親に対して愛情がないわけではないと思うんだ。愛情はあるけれど犠牲にしてしまうっていう、子供であるが故の浅はかさと残酷さ。そしてそれはオチークとアルジュビェトカの共通する点でもあるよね。

アルジュビェトカとボジェナの行動にも、共通する母性の狂気が見える。どちらも自分たちの「子供」を守るために他人を犠牲にしているんだ。ボジェナはオチークを実の子供のように育て、彼がどんなに危険な存在であっても手放せない。アルジュビェトカもまた、オチークを育てるために他人を犠牲にすることを厭わない。この二人のキャラクターが持つ母性は、表面的には狂気に見えるけど、その根底には強い愛情が感じられる。

そしてこの映画って本当に独特な演出が満載なんだよね。特に食事のシーンがやたらと汚らしく描かれているところが印象的。これって、映画全体に漂う不快感や嫌悪感を強調するための演出だと思うんだ。食べ物が口からはみ出したり、咀嚼音が強調されたりして、視覚だけじゃなくて聴覚にも不快な印象を与える。こういう細かい演出が、観客にじわじわと不快感を植え付けるんだよね。

オチークの動きがストップモーションアニメで描かれているところも興味深いよ。2000年という時代を考えると、もっと滑らかなアニメーションも可能だったはずだけど、あえて雑な感じに仕上げているのが印象的。これって、オテサーネクの異質さや不気味さを際立たせるための意図的な手法だと思うんだ。NHKのクレイアニメを思い起こさせるような懐かしさと同時に、不自然な動きが現実感を失わせて、より一層の不気味さを生み出しているんだよね。

全体を通して感じるのは、この映画が視覚的にも感情的にも、観客を不安にさせるために緻密に作り込まれているということ。オテサーネクの動きの不自然さや、食事のシーンの汚らしさ、そして登場キャラクターたちの異常性が組み合わさって、普通のホラー映画とは一線を画す独特の雰囲気を作り出している。生理的な嫌悪感をあえて強調することで、観客の記憶に強く残る作品になっているんだ。

「オテサーネク 妄想の子供」は、単なるホラー映画としての恐怖だけでなく、人間の心の闇や社会の歪みを鋭く描いている点でも、他のホラー映画とは一線を画している。見る人によっては不快に感じるかもしれないけど、その不快感こそがこの映画の魅力でもある。見終わった後もずっと心に残る、そんな独特な作品だよ。ホラーが好きな人にはもちろん、ちょっと変わった映画を探している人にもぜひ見てもらいたい作品なんだ。

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