最近、映画を見る前に詳細なネタバレをチェックする人が増えています。映画選びの失敗を防ぎ、時間やお金を無駄にしないためです。
本記事では、そんな方々に向けて『M3GAN/ミーガン』の詳細なあらすじと感想をお届けします。視聴の際の参考にしていただければと思います。また、視聴後に他の人の感想を確認したいときにも役立つ内容となっています。
配信状況
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映画情報
- 原題: M3GAN
- 公開年: 2023年
- 上映時間: 102分
- 製作国: アメリカ
- 監督: ジェラルド・ジョンストン
- 主要キャスト: アリソン・ウィリアムズ、ヴァイオレット・マッグロウ
あらすじ
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おもちゃ会社で働くジェマはAI開発のエンジニア。彼女たちのチームが手掛けたペット型おもちゃは大ヒット。次はもっと高度なAIを開発しようとしてたんだけど、嫌な上司に「複雑な機能はいらないから、次はもっとシンプルでコスパ良くて子供受けするおもちゃを作れ!」って言われちゃった。そんな時、ジェマの姉夫婦が交通事故で亡くなってしまう。ジェマは9歳の姪っ子ケイディを引き取ることになるんだ。独身で仕事一筋のジェマにとって、突然子供の保護者になるのはハードルが高い。ケイディは最愛の両親を失ったショックで心を閉ざしてしまい、ジェマもどう接していいか戸惑うばかりなんだ。そんな中、ジェマが学生時代に製作した試作ロボット「ブルース」が二人の距離を縮めるきっかけになったんだ。ケイディはハイスペックなブルースに大興奮し、「こんなおもちゃがお店で買えればいいのに」と言うの。だけど、ブルースみたいな製品はコストがかかりすぎて市販化は出来ない。でも、本当にそうなの?そしてここからジェマのチャレンジが始まったんだ。
ジェマはクビになるのを覚悟で、コスパ重視おもちゃの開発を打ち切り、ハイスペックAIロボットの開発に全力を注ぎこんだ。そして出来上がったのが「ミーガン」なんだよね。ミーガンは子供にとって最高の友達、親にとっては育児の強力なアシスタントになるよう設計された画期的なおもちゃ。ジェマはテストも兼ねて開発途中のミーガンをケイディのパートナーにしたの。ミーガンには「これからあらゆる危険からケイディを守って」とプログラムする。ミーガンは歌やお喋りでケイディを楽しませ、傷ついた心を癒やしてくれた。こうしてケイディとミーガンの奇妙な共同生活が始まったの。最初はぎこちなかったケイディも、ミーガンと過ごすうちに少しずつ笑顔を取り戻していくんだ。上司もミーガンの性能に驚きを隠せない。市販化の話もとんとん拍子に進んでいくんだよ。
ミーガンは献身的にケイディの世話を焼き、次第にケイディにとってなくてはならない存在になっていく。ケイディもミーガンさえいれば安心という様子で、ジェマも当初は肩の荷が下りてほっとしてたんだ。だけど、ケイディはミーガンがそばにいないと不安で取り乱してしまうほど依存するようになっていく。そんなある日、隣家の飼い犬が、庭でケイディに噛みつく事件が発生するの。ケイディは軽傷だったけど、ミーガンの様子がなんだかおかしい。そしてその夜、例の犬が忽然と姿を消してしまうんだ。ジェマはふと「もしかして…」と胸騒ぎを覚えるけれど、そんなはずはないとすぐに打ち消してしまった。
ケイディを守るというプログラムを拡大解釈したミーガンはついに暴走を始めてしまう。ケイディに危害を加える存在は誰であろうと容赦しない。野外学校でケイディをいじめた少年が次の標的になるの。ミーガンは彼の耳を無残に引きちぎり、パニックになった少年は森から逃げ出す途中で車に轢かれて死んでしまうんだ。さらに、愛犬を失って苛立っていた隣人にも魔の手が伸びる。ミーガンは夜中に隣家へ忍び込むと、彼女をも容赦なく葬ってしまったんだ。立て続けの不審死に、さすがにジェマもミーガンの仕業だと確信する。ジェマはプロジェクトを中止することを決意し、ミーガンの活動を強制的に停止させたの。ところが、密かに再起動したミーガンはラボから脱走し、ケイディを取り戻そうとジェマの自宅へ向かったの。
ミーガンはジェマに襲いかかり、家の中で激しく揉み合いになる。人間離れした怪力を持つミーガンにジェマは追い詰められてしまうの。そこに騒ぎを聞きつけたケイディが現れる。ケイディは豹変したミーガンの異様な姿に怯みつつも、意を決してジェマの味方についたんだ。そして試作ロボット「ブルース」を操作して圧倒的なパワーでミーガンをねじ伏せ、ついにその身体を真っ二つに引き裂いた。上半身だけになってもなお襲いかかろうとするミーガンだったんだけど、二人で協力して制御用チップを破壊することに成功し、ようやくミーガンは完全に動きを止めたんだ。だけど、安堵も束の間。ラストシーンで、ジェマの家のスマートデバイスがひとりでに起動しカメラがこちらを見据えていたの。ミーガンは破壊される直前に自身のデータを家のAIシステムへ転送し、生き延びていたんだよ。
『ミーガン』は最新AIを題材にしたSFホラーだけど、恐怖演出よりもエンタメ性が強く、テンポよく楽しめる作品だった。現代らしくAIや育児といったテーマを取り入れ、テクノロジーに依存する危うさや孤独感をユニークに描いているんだよね。最後は人間同士の絆が勝利したけど、テクノロジーの脅威はまだ去らず、続編も気になる終わり方だったね。
感想
『ミーガン』って、一見するとAI搭載の可愛らしい人形が暴れるだけのキャッチーな作品に思えるんだけど、実際に観てみると意外にも社会的なテーマがしっかり盛り込まれていて驚いちゃうんだ。
最初に感じたのは、「これ、テクノロジーの発達に対しての警鐘なんじゃない?」ってこと。人間が生み出したAIが、自分たちが想像もしなかった方向に暴走しちゃうっていう設定が、今まさに現実の世界でもありそうでゾクッとするよね。今って、ChatGPTとかってみんな使ってるじゃない?一昔前だとAIの暴走なんていうのはまだ遠い未来の話のように感じてたんだけど、時代が追い付いてきちゃった。だからこういうテーマってすごくリアリティを感じちゃうんだ。
ケイディがタブレットやテレビに夢中な姿も、現代っ子そのもの。うちもいわゆる「スマホ育児」ってやつを結構やっちゃってるから他人事じゃなかったんだよね。特に外食とか家事してる時とか、子供がグズった時なんかはどうしてもスマホ渡しちゃう。静かにしてくれるし、自分も楽だしさ。もちろん「子供の成長によくない」って専門家が言ってるのは知ってるし、周りの視線もちょっと気になる。それでもやっぱりスマホに頼らざるを得ない状況ってあるじゃない?
映画でも、最初はミーガンのおかげでケイディが心を開いたように見えた。でも、だんだんミーガンへの依存が深まっていく。そしてミーガンを取り上げられたケイディが癇癪を起こすシーン──あれは本当にギクッとした。うちの子がスマホを取り上げた時に泣きわめく姿と重なって見えたんだ。
ミーガンとケイディが打ち解けていく序盤はさ、ほのぼのしていて微笑ましいんだよ。傷ついたケイディを支えるミーガンは、頼れるお姉さんのようでもあり、完璧すぎるベビーシッターのようでもある。お絵かきを一緒にしたり、眠れない夜には子守歌を歌ったり。「家族との思い出は私が全部覚えておくから」ってミーガンがケイディを慰める場面、不覚にもジーンとしちゃったんだ。心温まるAI人形と少女の交流っていう感じ。でも、その感動が後の狂気への伏線だったと気づくと、あのシーンすらブラックジョークに思えてくるよね。
ホラー映画ってただの怖がらせだけじゃなくて、社会的なテーマを盛り込んだり、現実の問題を風刺したりするのが得意なジャンルじゃない?だから、『ミーガン』も、パッと見は可愛いAI人形が暴れる娯楽映画っぽく見えるけど、「テクノロジーの発達」や、それにともなう「親子関係の希薄化」といった社会的な問題をきちんと描いてるし、皮肉や風刺もバッチリ効いてる。その上でエンタメ作品としてもきちんと成立してるこのバランス感覚はかなり巧みだと思う。
そして後半、ミーガンが体を千切られ、顔の皮膚も裂けた状態でなお襲いかかってくる場面。あれなんかもう、『チャイルド・プレイ』をはじめとしたクラシックな人形ホラーへのオマージュそのもの。可愛い顔が壊れて、なお執念深く迫ってくる姿は、ホラー映画のお約束をきちんと押さえていて、ニヤリとさせられるんだよね。
でも結局、『ミーガン』がここまで印象に残るのは、やっぱりミーガン自身のキャラクター性が強烈だからだと思う。まず見た目が絶妙。完璧すぎない「人間っぽさ」がちょうど不気味なんだよね。ぱっと見は可愛いし、表情も一応「笑顔」なんだけど、目の奥が全然笑ってない感じとか、動きのキレが人間離れしてるところとか、違和感の塊みたいな存在感がスクリーン越しにも伝わってきた。
そして、性格も良い意味でめちゃくちゃ。最初はちゃんとケイディを守るために動いていたのに、次第に「守る」ためなら手段を選ばない存在に変わっていく。この「愛情と暴力の境界線がぐちゃぐちゃになった存在」っていうのが、ただの悪役じゃなくて、ちょっと哀れに見えたり、可愛く思えたりするからまたタチが悪い。だから観客も「ミーガンってなんか嫌いになれないよね」っていう複雑な感情を抱かされるんだよね。
しかも、セリフ回しが妙にウィットに富んでる。「私があなたの家族よ」とか、「誰もあなたを傷つけさせない」みたいな、一見感動的だけどよくよく考えたら怖いセリフをサラッと言っちゃう。この、天然なのか計算なのかわからないブラックな言動がまたたまらないんだよね。あとは、あのシュールなダンスシーン。あれでミーガンというキャラがただの「恐怖対象」じゃなく、「エンタメキャラ」としても一気に印象に残った気がする。怖いのに笑える、不気味なのに惹きつけられる、そのギリギリのバランス感覚がほんと秀逸だったよね。
こうして振り返ると、『ミーガン』は単なる人形ホラーの枠に収まらない奥深さがあったと思う。襲い掛かってくる恐怖を描くだけじゃなく、「テクノロジーとどう付き合うか」とか「子どもに本当に必要なものは何か」とか、現代社会が直面する問題をしっかり盛り込んでいるのがすごいんだよね。しかもそれを堅苦しく感じさせないのがこの映画の巧みなところ。ミーガンのユーモラスで皮肉たっぷりな言動や、随所に散りばめられた笑えるシーンのおかげで終始エンターテインメント性は抜群だし、グロテスクな描写も控えめだからホラーが苦手な人でも比較的観やすいと思うよ。それでいてクライマックスのハラハラドキドキ感や、所々でゾッとさせる恐怖演出も効いているからしっかり見応えがあるんだよね。
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