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映画『呪怨』あらすじと感想、ネタバレあり

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呪怨 あらすじと感想

最近、映画を見る前に詳細なネタバレをチェックする人が増えています。映画選びの失敗を防ぎ、時間やお金を無駄にしないためです。

本記事では、そんな方々に向けて『呪怨』の詳細なあらすじと感想をお届けします。視聴の際の参考にしていただければと思います。また、視聴後に他の人の感想を確認したいときにも役立つ内容となっています。

目次

配信状況

配信状況は2025年2月2日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

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映画情報

あらすじ

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下記のあらすじと同一内容です

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福祉センターでボランティアをしている大学生の仁科理佳は、徳永のおばあちゃんの様子を見てくるよう頼まれたんだ。担当のヘルパーさんと連絡が取れないんだって。理佳が訪問すると家の中にはゴミが散乱していて、おばあちゃんが一人放置されていたんだ。そして大掃除を始めた理佳は、二階の押し入れに閉じ込められている黒猫と男の子を発見しちゃうの。男の子の名前は俊雄っていうんだって。理佳が福祉センターに報告していると、それまで何も喋らなかったおばあちゃんが何かブツブツ話し始めるんだよね。おばあちゃんには「何か」が見えているみたい。やがて理佳の目にもその「何か」は見え始めて、それは女性の形をした影だったんだ。影はおばあちゃんにのしかかり、それを見た理佳は気絶をしてしまう。そして俊雄が気絶した理佳を見下ろしていたの。

その少し前の話。徳永家にはサラリーマンの勝也と専業主婦の和美、そして勝也の母親である幸枝の三人が住んでいるんだ。最近は夜中に頻繁にバタバタと物音がしてそれが夫婦の悩みなの。二人は幸枝の仕業だと思ってて、「引っ越したせいで酷くなったのかなあ」なんて言ってるんだよね。この日は夜に勝也の妹・仁美が訪れる予定になっている。勝也を仕事に送り出し昼寝をしていた和美は物音で目を覚ますの。また幸枝のせいかと思った和美なんだけど、そうじゃなかったんだよね。物音のする方向にはどこからか家に入り込んだ黒猫がいた。それを追って二階に行った和美は、今度は走り去る子供の後ろ姿を目撃するんだ。そして和美はそこで何かを目撃してしまう。家には和美の絶叫が響き渡るの。夜、勝也が帰宅すると、家の中は散らかったままで和美の返事は無い。そして二階に上がった勝也はベッドに倒れている和美を発見するんだ。和美は声を出すこともできない状態になっていた。勝也は急いで救急車を呼ぼうとするんだけど、その時部屋の中に何かの気配を感じたんだよね。そこに現れたのはあの「俊雄」だったの。「ここで何をしてる」と問い詰める勝也だったんだけど、俊雄は異様な叫び声を上げ、扉が勝手に閉まるんだ。そして和美は全く動かなくなってしまった。恐怖に震える勝也だったんだけど、それも束の間。その表情はまるで何かに取り憑かれたように不気味なものに変貌していく。

仁美が来た時には家の中は真っ暗で返事もなく、母の幸枝が一人で布団の上で座っていたの。仁美は夕食の支度を始めるんだけど、その時二階では勝也が和美を寝室から運び出していたんだ。物音に気付いた仁美は勝也を見つけるんだけど、勝也はブツブツと訳の分からないことをつぶやいている。そして今日は都合が悪いって言って仁美を追い返しちゃうんだよね。そして邪悪な笑みを浮かべ、再び二階へと上がる勝也の姿を女性の影が見つめていたんだ。

次の日、昨日のことが気になっていた仁美は会社から徳永家に電話を掛けていたの。連絡くださいってメッセージを残して帰宅しようとした仁美だったんだけど、廊下を歩いていると背後から何か嫌な気配がするんだよね。そしてトイレに逃げ込んだ時に勝也から電話がかかって来るんだけど、その電話からは不気味な呻き声が聞こえてくるだけだったんだ。仁美がトイレから出ようとしたその時、トイレの個室から呻き声と共に人型の黒い影が出てくる。警備員室に駆け込んだ仁美をその場に残し、警備員がトイレへ確認に向かった。仁美は防犯カメラでその様子を見ていたんだけど、警備員は謎の黒い影に襲われてしまうの。仁美は急いで警備員室を飛び出し自宅のマンションへ向かった。そして帰宅を待ってたかのようなタイミングで勝也が訪問してくるの。玄関のドアスコープから勝也の姿を確認してホッとした仁美だったんだけど、ドアを開けたらそこには誰もいなかった。そして不気味な呻き声が聞こえてくる。仁美は恐ろしくなって布団にもぐりこみ震えていたんだけど、気が付くと布団の中に誰かいるんだよね。そして布団から出てきた女性が仁美を布団の中に引きずり込んで、仁美は忽然と消えてしまったんだ。

徳永家では、幸枝の遺体とその傍で放心している理佳が発見された。理佳は虚ろなまなざしでぼんやりと宙を眺めているところを保護されたんだ。警察の現場検証が始まって、徳永家の屋根裏で、勝也・和美夫妻の遺体が発見される。勝也の妹、仁美とも連絡がとれず、彼女の勤め先でも警備員が一人亡くなっていた。入院している理佳のところに友人の真理子がお見舞いにやってくるんだけど、丁度そこに刑事さんが事情聴取に来るんだよね。徳永家で俊雄という子供に会ったという理佳に対して刑事さんは、徳永夫妻に子供はいませんでしたよと告げるんだ。その後の調査の結果、徳永夫妻が引っ越してくる以前にもあの家に住んでいた家族や関係者が死んだり失踪していたりすることがわかったの。あの家では五年前、佐伯剛雄が妻の伽椰子を殺害した上に路上で変死していたという事件があった。そして伽椰子の死体が発見された場所も屋根裏だったんだ。そして佐伯夫妻の一人息子俊雄は現在も行方不明。理佳が見た俊雄は五年前に行方不明になった当時の姿のままだったんだ。


小学生の娘のいづみと遊んでいる遠山の元に刑事さんが訪ねてくる。遠山は元刑事で、五年前の佐伯家の事件を担当していたんだ。当時の話を聞ける人が今はもう遠山しかいないらしいの。捜査に協力するために警察署までやって来た遠山は、仁美の会社の防犯カメラの映像を見ていたんだけど、映像の中の黒い女性の影と目が合ってしまうんだ。それから遠山の様子がおかしくなってしまったの。遠山は深夜に徳永家に忍び込み、ガソリンを撒き散らしていた。だけど無人のはずの家の中から人の気配がするんだよね。そして二階から降りてきた女子高生と目が合ってしまう。その女子高生は、遠山の娘のいづみが成長した未来の姿だったんだ。この家の中では時空すらも歪んでしまっているみたい。そしてまだ二階に残っていたいづみの友人たちの断末魔の叫びが響き渡り、二階から黒い影の正体、伽椰子が降りてくるんだ。そこへ刑事さんが駆けつけるんだけど、這い寄ってくる伽椰子に襲撃されてしまう。遠山は命からがら脱出し、なんとかこの時は生き延びたみたいだよ。

高校生になったいづみは友人に誘われてお化け屋敷に行ったんだけど、お化け屋敷っていうのはあの徳永家のことなんだ。四人で行って、いづみだけが怖くなって途中で帰ってきた。そして他の三人はその後行方不明になっちゃってるの。いづみは一人で帰ったことを後悔しているみたいなんだ。自宅のいづみの部屋はカーテンが閉め切られ、窓ガラスには新聞紙がびっしりと貼られているの。窓から行方不明になった三人の友人が覗いてくるらしいよ。亡くなったいづみの父親も、同じように部屋中の窓を塞いで何かに怯えていたんだって。そしていづみは仏壇の前で亡くなった父の姿を目撃する。姿が見えるだけで会話とかは出来ないの。そこでいづみは、「あの時、父さん見たんだよ」って伝えたんだ。だけどそれも夢だったみたい。そこで目が覚めたいづみを、消えた三人の友人たちが見つめていたんだ。追いかけられたいづみは仏壇の部屋に逃げ込むんだけど、仏壇から現れた伽椰子に仏壇の中へと引きずり込まれ、そして消えてしまった。

理佳は大学卒業後、結局そのまま福祉センターで働いていたんだ。彼女の周りでは最近少し不思議なことが起きるの。入所者のおじいちゃんが誰もいないところに「いないいないばあ」を繰り返していたり、誰もいないのに誰かに頭を掴まれたような感覚になったり、沢山の黒猫に囲まれている夢を見たりする。そんな時、小学校の先生になっている友人の真理子から電話がかかってくるんだ。彼女は今、不登校児の家に家庭訪問してるんだけど両親が帰ってこないんだって。そして電話口からは猫の泣き声が聞こえるの。そこで理佳はハッとして駆け出すんだ。真理子がいるのは徳永家、そして彼女の後ろには俊雄がいるの。徳永家へたどり着いた理佳は真理子を探すんだけど姿が見当たらない。そして屋根裏へと引きずり込まれていく真理子の姿を目撃してしまうんだ。真理子を追って屋根裏へと行くとそこには伽椰子の姿があった。理佳は這い寄ってくる伽椰子から逃げ出すんだけど、鏡に映った自分の姿が伽椰子になっていることに気が付き足を止めてしまう。そして忘れてしまっていたこの家に関する記憶を取り戻し、自分がずっと取り憑かれていたことに気が付くんだよね。二階からは伽椰子が這い寄り迫ってくる。だけど伽椰子の姿は血まみれのボロボロで、助けを求めているようにも見えるんだ。いつのまにか伽椰子の姿はなく、次に佐伯剛雄が現れた。階段をゆっくりと降りてくる血まみれの剛雄を見て、理佳は彼が伽椰子を殺したのだと理解する。そして剛雄の手が理佳へ向かって伸び、理佳は絶叫した。俊雄はそんな二人の様子を静かに見つめていた。最後に屋根裏で眠る伽椰子の姿が映し出され、この映画は幕を閉じるんだよ。

『呪怨』は、一度関わったら逃れられない呪いの恐怖を描いたジャパニーズホラーの代表作。逃げても逃げても追いかけてくる呪いの連鎖が、不安と緊張を最後まで途切れさせないんだよね。

感想

「呪怨」って、全体的に“ノリと雰囲気で押し切る”感じがするんだけど、なぜかそれが完璧にハマってるんだよね。普通なら「ここ、もうちょっと設定詰めた方が…」とか、「この展開、ちょっと雑じゃない?」って思うようなポイントがあるのに、不思議と気にならないどころか、むしろその雑さが怖さを引き立ててるという絶妙なバランス。

まず、ストーリーの構成からして“なんとなく繋がってる”くらいのラフさがある。時系列もバラバラだし、キャラクターの背景もほとんど掘り下げられないままどんどん呪われていく。でも、その断片的な感じが逆に「説明できない不安感」につながってるんだよね。ホラーって、理屈で説明されると怖さが薄れることがあるけど、「呪怨」は“説明しないこと”が逆にリアルな恐怖を生み出してる。

登場人物たちのリアクションが微妙にズレてることも多いんだよね。普通、家の中で意味不明な物音がしたら「え、なに?」ってもっと警戒するはずなのに、みんな割とスルー気味だったり、逆に怖がるポイントがズレてたりする。でも、これが逆にリアルというか、実際に自分がその場にいたら案外こんな感じかも…って思わせる妙な説得力があるんだよね。

あと、呪いのルールが曖昧なのも不思議。誰がどうやって呪われるのか明確な基準がないから、「この人関係ないよね?」と思ったらあっさりやられるし、逆に「今のは大丈夫なの?」って場面もあったりする。そもそも呪いのルーツさえも映画内ではよくわからないまま終わってしまう。でもそれが逆に不気味さを増幅させてて、予測できないからこそ常に緊張感が続くんじゃないかな。

演出もどこか感覚的で、理屈じゃなく「ここで怖がらせたいから出す!」みたいな勢いがある。でも、なぜかそれが妙に効果的なんだよね。例えば、伽椰子がお仏壇から出てくるシーンとかね。お仏壇から出てきてお仏壇に引きずり込まれるってもうよくわからないんだけど、そんなのどうでもよくなるくらいインパクトが強い。理屈抜きで「怖い!」って思わせる力がある。

俊雄の出現シーンもそう。例えばエレベーターのシーンとか、「いや、なんでそこに?」ってツッコミたくなる場面が多いけど、考える暇を与えないテンポ感があるから、不自然さが逆にシュールな怖さになってる。もう理屈じゃない、“とにかくいる”という事実だけで成立してるんだよね。

個人的にゾッとしたのは、布団の中にカヤコがいるシーン。布団って普通、一番安全な場所って思うじゃん?子供の頃、怖い夢見たら頭まで布団被って「ここなら大丈夫!」って思ってたのに、「呪怨」見てからはその安心感すら崩壊した。だって、布団めくったら伽椰子いるとか、もう逃げ場ないじゃん!

あと、この映画って音の使い方がめちゃくちゃ上手い。BGMで盛り上げるんじゃなくて、逆に“静寂”を利用するんだよね。シーンが妙に静かだと、「あれ?今くる?…あ、こない…」って思わせて油断させておいて、突然バーン!じゃなくて、スッ…と背後に立ってる、みたいな。音でビビらせるんじゃなく、無音で心拍数を上げさせるの、本当にズルい。

たぶん、「呪怨」ってホラー映画として“完璧を目指してない”ところが強みなんだと思う。綿密なプロットや緻密なキャラクター描写よりも、直感的な怖さとか不安感を優先してる。その結果、細かいことはどうでもよくなるくらいの雰囲気が生まれてて、観る側も理屈じゃなく感覚で怖がるようになってるんだよね。良い意味でのザックリ感っていうか。

だから、観終わった後も「どのシーンが怖かった?」って具体的に思い出すんじゃなくて、「なんかずっと不気味だった…」っていう曖昧な印象が残る。突っ込みどころも多いから、「なんでそうなるの?」って思う余地が生まれて、逆に観る側の想像力を刺激するのかもしれない。この曖昧さがクセになって、何度も見返したくなるんだろうな。よくわからないのに怖い、おかしいのに怖い、理屈じゃ説明できないけどそれが確かに成立してる。ここのバランス感覚がほんと秀逸なんだよね。

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